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拍手SS 明るき陽の光を 「ある日の文化祭」

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拍手SSの再掲です。

2014年 12月 携帯用SS
明るき陽の光を 幼なじみ三人組



「透子!」
「泪ちゃん! 明人くん!?」
「何で驚くかな、透子?」
「驚くよっ」

 だって、ここ数年でまともに会話したのなんて、両手で足りるくらいなのに。

「ははっ、来ること言ってなかったもんな、ごめん。でも何で浴衣?」
「お団子屋さんだから、和装なの」

 今日は、透子が通う中学の文化祭。透子が所属する2年A組はお団子屋だ。みたらし、あん、チョコ、チーズ、胡麻と、各種が揃っている。

「そっか。うん、可愛い」

 浴衣に合うように、片耳に寄せて軽くまとめた髪を撫でられて、透子の心臓はコトリと音を立てた。

「あ、ありがと。えっと……食べてく?」

 一応訊ねてみれば、もちろん、と二人から返答が来て、透子は明人と泪花を空いている席へと案内し、持っていたメニューを差し出す。

「私はあんこかな~」
「俺はみたらし、と……希望者には抹茶って書いてあるけど、透子が点てるのか?」
「そうだけど」

 一応、茶道部顧問にクラスの女子全員が簡単な抹茶の点て方を習っている。抹茶とお湯、茶こしと茶筅、茶碗があれば出来るそれは、実際に茶道を習ったことがある透子にとってはとてもお手軽な物だった。

「でも、簡単なものだよ?」
「いいよ、それで」
「あ、私も飲みたい!」
「かしこまりました、少々お待ちくださいませ」

 ぺこり、と頭を下げて、厨房になっている裏へと回り込む。と同時に、透子はクラスメイトに囲まれた。

「きゃっ、何!?」
「透子ちゃん! あのかっこいい人お兄さん!?」
「あのお姉さんは!?」
「あの二人は幼なじみだよ?」

 泪花とはちょくちょく会うけれど、明人と会うことは格段に少なくなってしまった。今日だって、顔を見たのはかれこれ3ヶ月ぶりくらいになるはずだ。

「えー、いいなぁ、あんなかっこいい幼なじみなんて!」
「お姉さんも美人だよね! ってゆか、お似合いカップル!」

 20歳を越えた二人が一緒に入れば、そう思われるのも当然だ。もっとも、あの二人は互いをそういった対象には見ていないと豪語しているけれど。
 用意した皿に、みたらし団子とあん団子を置いて。
 クラスメイトのおしゃべりを傍らに、茶碗二つを用意して、抹茶を茶こしで漉した後、温度を下げて保温しておいたお湯を入れる。茶筅を立てて、まんべんなく混ぜて泡を立て。最後に「の」の字を描くようにして茶筅を戻す。
 それらを全てトレイに乗せて、二人の席へと運んで行くと、真っ先に二人は抹茶に口をつけて、「おいしい」と笑ってくれた。

明るき陽の光を 目次

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