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3/20 ラナンキュラス 「晴れやかな魅力」

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拍手SSの再掲です。

3/20 ラナンキュラス 晴れやかな魅力
夜明けの光 フレイル×レサリーア


 フレイルの傍にいると、彼がどれだけ人々に慕われているかが良く解る。晴れ渡った青空のように笑い、そこにいるだけで人を惹き付ける魅力を持っている彼。
 今も、とある村を統治している長の家を訪ねた途端に、綺麗な黒髪を華やかな色糸で結い上げた少女が、フレイルに抱きついて嬉しそうに笑っている。

「フレイル様! いらっしゃいませ」
「久しぶりだな、ヒルデ」
「あら? そちらの方は?」

 綺麗な笑みで視線を投げられて、レサリーアは思わずたじろいだ。

「俺の婚約者だよ。名はレサリーア。レサリーア、彼女はこの村の長の娘でヒルデという」
「初めまして。婚約者ということは、ではあなたが……フレイル様を匿われた方なのですね」

 ヒルデは表情を変えてフレイルから身を離し、その場にそっと跪づいた。

「え、あの……」
「フレイル様を匿って下さったこと……この場に不在の父に代わり、お礼申し上げます」

 フレイルを失うは、国の損失。彼がいなければ確かに、ティルが王位に就くまでに長い時がかかっただろう。計画自体はあったものの、それを実行する機会はなかなか無かったのだと、レサリーアは後からティルに聞いた。

「あの……どうぞお顔を上げてください」

 恐縮しながら促すと、ヒルデはにこりと笑って立ち上がった。

「ふふ、さすがはフレイル様が選んだ方ですね」
「だろ?」
「っ、フレイル様!」

 言葉と同時に肩を抱かれ、レサリーアの頬に朱が散るのを、ヒルデはくすくす笑う。

「さ、いつまでも玄関先では何ですから、どうぞお上がりください。父と母も間もなく戻ると思います」

 そうして応接間であろう部屋に案内され、ヒルデがお茶の用意をして参りますと台所へ向かうのを見送って、フレイルはソファに腰を下ろした。

「驚いたか?」

 片手で空いているソファを示され、レサリーアは座りながら「少し」と苦笑した。

「お礼を言われるようなこと、私はしてませんのに……」
「お前はそう言うだろうな。けれど」

 肩を抱き寄せられて、フレイルの腕に抱きしめられる。

「俺は確かに救われたんだよ。……お前という存在に」
「……光栄です。でも、フレイル様? よそ様のお宅ですから……」

 と、体を離そうとしたのに、強い力で阻まれてしまう。

「いいじゃないか、見せ付けてやれば」
「恥ずかしいので嫌ですっ」

 上目遣いで見上げると、苦笑した後に体は解放されて、レサリーアは安堵した。


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