Mirage

オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3/19 シザンサス 「あなたといっしょに」

拍手SS Index
月別一覧(3月)へ 作品別一覧(3月)

拍手SSの再掲です。

3/19 シザンサス あなたといっしょに
暁のヨナ ハク×ヨナ


 どこまで行けるのだろう。ハクと、ユンと、四龍と共に。

「……キジャ、大丈夫かしら」

 キジャが倒れて、けれどユンの薬を投与しても一向に良くなる気配がない。

「ユンがいますし、タレ目達もいますから、大丈夫だとは思いますが」

 それは、解っているのだけれど。何だか、胸の奥のざわめきが消えない。思わず胸に手を当てると、ハクが心配げに声をかけてきた。

「どうかしましたか?」
「……多分、キジャが倒れてしまったから考えるのだと思うのだけど」

 そう前置きしてから、ヨナは呟くように告げた。

「私達は、……どこまで共に行けるのかしら、と」

 イクスの予言によれば、四龍が集結した後には『剣』と『盾』が目覚めるという。何を以って『剣』であり、『盾』であるというのかは解らないが、ヨナの目的が変わってしまった今、その先にある未来を考えなければいけない。
 そう、今まで避けてきたものと────スウォンと、真っ向から対峙する事になるだろう。生きるためだけに力を欲した頃とは、もう違うのだから。

「……行こうと思えば、どこへでも行きます。どこまでだって、あんたと一緒に」
「え?」
「龍共も、ユンも、勿論俺も」

 例えこの身が果てたとしても、心だけはずっと。
 さすがにそこまでは口にしなかったハクだけれど、ヨナは隠された言葉に気付いたのか、僅かに俯いた。

「私が本当に、彼らが仕えるべき主────緋龍王なのだとしたら、私は何も知らなさすぎるわ」

 建国神話は知っている。だが、それはあくまでもお伽話でしかなかった。
 けれど、四龍が実在し、すべての四龍が集まったならばその意味を、理由を見つけださなくてはならないのだ。
 曖昧なままで、共に生きることなど出来はしない。

「……ハク」

 ハクの服の袖をそっと引き、ヨナはハクを見上げた。

「何です?」
「いつか、旅の終わりが来ても……一緒に、いられるかな……?」

 本当は、今は亡き父の命令によって、ヨナを守り、傍にいてくれる彼には、『自由』を返したいと心からそう思うのに……。
 それでも、出来るなら────。
 服を掴んでいる手に、大きな手が重なった。

「……俺を引き止めたのは姫さんでしょう。姫さんが嫌だと言わない限りは、一緒にいます」

 それは、ヨナに縛られている証ではないだろうか────。

(ハクの意思は、どこにあるの?)

 忠誠や、服従ではなく、ハクの意思で。
 あなたと一緒に、いられればいいのに。

暁のヨナ 目次

拍手SS Index
月別一覧(3月)へ 作品別一覧(3月)
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

琳架

Author:琳架

web拍手 by FC2

 ↑ 9/1変更 (全6種)
 桜涙・雨弓・明陽
 図書戦・LOVE SO LIFE・ヨナ
  ※携帯版が確認出来ないので、こちらに統合しました。

Twitter・SS専用アカウント→ @sakuraironoyoru

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

検索フォーム

月別アーカイブ

西暦をクリックして下さい。

カウンター

FC2ブログランキング

ランキングに参加しています。

FC2Blog Ranking

右サイドメニュー

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。