Mirage

オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3/01 ヒヤシンス<ピンク> 「スポーツ」

拍手SS Index
月別一覧(3月)へ 作品別一覧(3月)

拍手SSの再掲です。

3/01 ヒヤシンス<ピンク> 「スポーツ」
お祝いはチョコケーキ 伊吹×里沙


 ダンッ、と、白い小さなボールが体育館の床に跳ねた。見事にジャンピングサーブを決めた伊吹は、「よっし!」と片手でガッツポーズだ。
 同時に周囲の女子から黄色い声が上がるけれど、嬉しそうな伊吹の姿に、里沙まで嬉しくなって思わず微笑む。

「こーら、里沙っ! 彼氏ばっか見てないで、自分のクラスも応援しなさいっ」

 こつん、と小さな拳骨と共に降ってきた友人・美羽の言葉に、里沙は苦笑を返した。
 今日は全学年参加の校内球技大会。目の前では、伊吹のA組と、里沙のクラスであるC組の男子がバレーボールの試合中だ。
 立場的には自分のクラスの応援をしなければならないのは解っているのだけれど、目はどうしても、伊吹を見つける。彼を、追いかける。

「しっかし、伊吹くん反則よね~」
「ん?」
「去年のバスケでも大活躍だったじゃない? バレーも得意なワケ?」

 球技大会では、サッカー、ソフトボール、バレーボール、バスケの4種目がある。原則的に自分の所属している部活と同じ種目には出られない為、去年はソフトボールとバスケに参加した伊吹は、バスケで準優勝していた。もちろん、伊吹だけの力ではないけれど、何しろ彼は目立つのだ。
 いつもそばにいると忘れてしまうけれど、こうして離れた場所から見ると良く解る。伊吹が人気者だということが。

「基本的に球技系は得意らしいわよ、伊吹」
「じゃ、尚更負けないように応援しなきゃねっ! 高山ーっ、決めろーっ!!」

 トスされたボールを、アタックしようとしているクラスメイトに、美羽の声が飛ぶ。ほら、と小脇を肘でつつかれて、里沙も声を上げ始めた。

*****

「何でそんなムスッとした顔してるの?」

 明日も球技大会な為、部活は休み。元々一緒に帰る約束をしていたのだが、何故か昇降口で会った時から伊吹の機嫌が悪い。
 結局、バレーボールの試合は伊吹達が大差で勝ったのに。

「……里沙が俺を応援してくれなかった……」
「………………はい?」

 何を言い出すかと思えば。どうやら、里沙が伊吹ではなく、自分のクラスを応援したことが気に入らなかったらしい。

「あのねぇ、伊吹」

 呆れて声を上げれば、彼の手が伸びてきて、里沙の頭を抱え込んだ。

「解ってんだよ、単なる俺のヤキモチだって事は! けどさ……。里沙が、俺の知らない他の男の名前を呼ぶのがムカついた」

 呟く伊吹が何だか可愛くて、里沙は伊吹の腕の中でくすくすと笑い。笑うな、と丸めた拳で頭を軽く叩かれたのだった。


お祝いはチョコケーキ 目次

拍手SS Index
月別一覧(3月)へ 作品別一覧(3月)
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

琳架

Author:琳架

web拍手 by FC2

 ↑ 9/1変更 (全6種)
 桜涙・雨弓・明陽
 図書戦・LOVE SO LIFE・ヨナ
  ※携帯版が確認出来ないので、こちらに統合しました。

Twitter・SS専用アカウント→ @sakuraironoyoru

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

最新記事

検索フォーム

月別アーカイブ

西暦をクリックして下さい。

カウンター

FC2ブログランキング

ランキングに参加しています。

FC2Blog Ranking

右サイドメニュー

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。