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拍手SS LOVE SO LIFE 「福は内、鬼は外」

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拍手SSの再掲です。

2014年 2月 携帯用SS
LOVE SO LIFE 松永家+詩春


「ふくはーうち、おにはそとー!」

 豆を豪快に縁側の外に、家の中に撒く双子と真菜の声が松永家に響く。鬼は当然一番年長の政二────ではなく、喜々として詩春特製の鬼の面を被った健である。

「おにさんまてー!」
「まてー!」

 元気に鬼(健)を追いかけていくのは専ら真菜と茜だ。葵は控えめに豆を撒いている。

「しっかし、便利になったもんだよね……」

 撒き散らかされた豆を、一つずつ拾っている政二がぽつりと呟く。

「ですよね……。私も見つけた時はびっくりしました」

 政二が拾った豆を、新聞で作った箱に入れながら、詩春も苦笑する。
 今、幼子達が撒いているのは、「福豆」と言う名でスーパーに売られている豆だ。詩春が昔節分をやった時は確か殻付きの落花生だったし(あとで拾って食べた覚えがある)、政二はお祓いを終えた煎った大豆、または神棚に供えた豆を撒くと学校で教わったものだが……今は個別包装までされているものが売られているとは思わなかった。
 一応、個別包装を外してバラバラにした外撒き用と、家の中用に分けてはいたが、後で一度掃除した方が良いかな、と詩春は笑う。
 撒く豆が底をつき、たくさんの豆を投げつけられた上に、家中を逃げ回っていたというのに、まだまだ元気が有り余っている健が笑顔のままリビングへと戻ってくる。
 鬼の面を取り、くつろぐ健の膝に、真菜がとことこと近寄って座り込んだ。

「松永さん、お茶入れますね。健くんも飲みますか?」
「あ、ありがとう中村さん」
「ありがとう詩春ちん~」

 その間に、と、政二は台所に小皿を取りに行き、その中に個別包装を剥がした豆を入れていく。

「子供達は……4つずつか。健、お前いくつ食べる?」
「20個以上も食べろって?」
「だよな」

 10個くらいでいいか、と3つの皿に分けていく。政二と、健と、詩春の分だ。

「なんでせーたんたちの、いっぱいなの?」
「年の数だけ食べるのが、本当だからだよー」

 三人分のお茶と、子供達用にホットミルクを運んできた詩春がにっこりと笑って告げる。

「お前らは今3歳だから、一つ増やして4つ。一つ増やして食べると、体が強くなって、風邪を引かないって言われてるんだよ」

 自分達はもう、いい大人だから自己管理も出来るけれど、子供達はまだ、大人が気をつけなければならない年齢だ。

「ほらっ、これ食べて、この一年元気でいるぞー!」

 健の言葉に、子供達は笑って頷いた。

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