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オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

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ポッキーの日 小話 【chance】

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今日がポッキーの日、なので突発的に書いてみました。
一応オリジナルだけれど、名前はつけてないので、書いてる内にヨナの現パロでテウリリっぽくなっちゃいました。
1000字越えた程度なので短いです。

では、追記からどうぞ。


「お。いーもん食ってる、一本くれ」
 開いたままの窓越しに話しかけられて少女が菓子の袋に指先をいれるも。
「あ、ごめん。これ最後、だったみたい」
「何ぃ!? 俺に残しておこうという優しさはないのか、お前には」
「何で別クラスのあんたに残しとかなきゃいけないのよ。大体、あんたならねだれば大抵の人がくれるでしょ」
 この学校内における、生徒会長である少年の人気は絶大だ。それを補佐する(というか暴走しがちな少年の手綱役ともいう)副会長という立場の少女もだが。
 少年の言葉をさらりと流し、唇にポッキーを挟み、その先を人差し指で口の中に押し込みながらかりかりと食べる少女に、少年はニッと笑った。
「じゃ、それもらう」
「は?」
 すでに半分近くが口の中に消えているのに、どうやって貰う気だ、と少女が訝しんだ瞬間。
 周囲に黄色い悲鳴が上がり、少女の目の前には、悪戯が成功した子供のように瞳を細めて笑う少年。
 そして、ぽき、と一本のポッキーが半ばから折れる音が耳に届いた。
「やっぱこっちはチョコ少ね」
「な、な……っ!?」
「あ、今日の生徒会、みんな都合悪いから中止な」
「え、あ、うん?」
 少年があまりにもいつも通りで、少女は頭がまだ混乱してる中、とりあえず頷くけれど。
「ごちそーさん」
 の言葉と、くしゃりと撫でられた黒髪。
 そのまま少年は、何事もなかったかのように窓から身を離し、すたすたと歩き去る。
「……ご、御馳走様、じゃなーいっ!」
 我に帰った少女の叫びを皮切りに、周囲が動き出した。
「い、今の何!? ってゆーかキスした!?」
「そ、そんなわけ……っ!?」
 顔が近づいて、ポッキーが半ばで折れて。ただそれだけ。
 そう、それだけ、なのに。
(顔が、熱い……!)
 どうして? あんな近い距離で、こんな、気を持たせるような事をするのだろう。
 熱くなる頬を冷やそうと、いつもは冷たい両手を当ててみるけれど、こんな時に限って、指先までが熱を持っている。
「ちょっと何よその反応! やっぱキス」
「してない! してないってば!」
 そんな少女の叫びを、歩きながら背中で聞いていた少年は。
(いー加減、ちょっとは意識しろよな、バーカ)
 と、ほくそ笑む。
 さて少女は一体どうするだろう。生徒会が中止だといっても、少年が放課後の生徒会室にいるのはいつもの事。そこに少女もやって来て、前倒しで一緒に仕事を片付けるのも、いつもの事。
 もしも、今日、少女が生徒会室へ現れたなら。
(……どーすっかな)
 捕まえるか、猶予を与えるか。放課後までには決めないとな、と、少年は心の中で呟いて、笑った。

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