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2015.06/09 [Tue]
140字log 【捧げ物・ヨナ】 05
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※Twitterでは好き勝手に書いてますので、未来設定・現パロもあります。
閲覧の際はご注意下さい。
○捧げ物に関しては、皆様が書かれた絵から派生したものです。
・【結婚式】 Mikiさんへ
・【華やかな】 CBさんへ
・【寒いから】 キミさんへ
・【逃がさない】 真琴さんへ
・【嬉しい】 桜玉さんへ
【結婚式】 Mikiさんへ
「きゃ」
着慣れない衣装故か、転びかけたその体を、ハクが支えてくれた。
「大丈夫か?」
「あ、ありがと……」
さっきからまともに彼の顔が見られない。いつもと違う衣装に身を包んだ彼は、それだけで雰囲気が違っていて。
「……綺麗ですよ」
不意に囁かれた言葉に、鼓動が跳ねた。
【華やかな】 CBさんへ
「姫さん、あいつら来てますよ」
「え? あ!」
大切な仲間達の姿を見つけて、ヨナは華やかな笑顔を咲かせた。
「こら、急に振り向くな」
危ないだろ、と、ハクがヨナの肩を抱く。
「大丈夫よ、心配性ね」
「いつまでたってもお転婆は直りそーにないな」
そんな軽口さえ、今は楽しい。
【寒いから】 キミさんへ
「ハク……?」
「寒いんなら暖めましょーか」
両腕に包まれて、ハクの顔を見上げると、彼は何だかとても楽しそうな顔をしていて。
でも、少し寒かったのは確かで、ハクの腕は、とても温かかったから……。
「……うん。そのままで、いて」
「……珍しく素直ですね」
「たまにはいいでしょ」
【逃がさない】 真琴さんへ
「離し……っ!」
逃げたいのに。逃げられなかった。歩みを押し止めるように肩を抱かれ、左手首は力強く拘束されて。そして……口づけられて。
「……逃がすかよ」
触れていた唇が離れた後、紡がれたその言葉の中には、いつものからかいは微塵もなく。
真剣な黒い瞳に、射貫かれた。
【嬉しい】 桜玉さんへ
「俺がどんだけ、あんたを想ってたか知ってます?」
「ハ、ク……」
「きっかけなんて何だったかすら忘れてしまうくらい、……ずっと」
もう、我慢は出来なかった。
「ハク……っ!」
駆け寄った勢いのまま、ぎゅっと抱き付けば、「ははっ」と楽しそうに笑う声と優しく抱き締めてくれる腕。
「……ハク……!」
「何ですか?」
「嬉しいの……!」
知らぬ内に、透明な涙が零れる程に。
「素直な姫さんも、悪くないな?」
そうハクが楽しそうに笑うから。何故か余計に涙が溢れて。
その胸に顔を埋めれば、ぽんぽんと頭を撫でられた。
子供扱いではないその指先が、嬉しかった。
※Twitterでは好き勝手に書いてますので、未来設定・現パロもあります。
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○捧げ物に関しては、皆様が書かれた絵から派生したものです。
・【結婚式】 Mikiさんへ
・【華やかな】 CBさんへ
・【寒いから】 キミさんへ
・【逃がさない】 真琴さんへ
・【嬉しい】 桜玉さんへ
【結婚式】 Mikiさんへ
「きゃ」
着慣れない衣装故か、転びかけたその体を、ハクが支えてくれた。
「大丈夫か?」
「あ、ありがと……」
さっきからまともに彼の顔が見られない。いつもと違う衣装に身を包んだ彼は、それだけで雰囲気が違っていて。
「……綺麗ですよ」
不意に囁かれた言葉に、鼓動が跳ねた。
【華やかな】 CBさんへ
「姫さん、あいつら来てますよ」
「え? あ!」
大切な仲間達の姿を見つけて、ヨナは華やかな笑顔を咲かせた。
「こら、急に振り向くな」
危ないだろ、と、ハクがヨナの肩を抱く。
「大丈夫よ、心配性ね」
「いつまでたってもお転婆は直りそーにないな」
そんな軽口さえ、今は楽しい。
【寒いから】 キミさんへ
「ハク……?」
「寒いんなら暖めましょーか」
両腕に包まれて、ハクの顔を見上げると、彼は何だかとても楽しそうな顔をしていて。
でも、少し寒かったのは確かで、ハクの腕は、とても温かかったから……。
「……うん。そのままで、いて」
「……珍しく素直ですね」
「たまにはいいでしょ」
【逃がさない】 真琴さんへ
「離し……っ!」
逃げたいのに。逃げられなかった。歩みを押し止めるように肩を抱かれ、左手首は力強く拘束されて。そして……口づけられて。
「……逃がすかよ」
触れていた唇が離れた後、紡がれたその言葉の中には、いつものからかいは微塵もなく。
真剣な黒い瞳に、射貫かれた。
【嬉しい】 桜玉さんへ
「俺がどんだけ、あんたを想ってたか知ってます?」
「ハ、ク……」
「きっかけなんて何だったかすら忘れてしまうくらい、……ずっと」
もう、我慢は出来なかった。
「ハク……っ!」
駆け寄った勢いのまま、ぎゅっと抱き付けば、「ははっ」と楽しそうに笑う声と優しく抱き締めてくれる腕。
「……ハク……!」
「何ですか?」
「嬉しいの……!」
知らぬ内に、透明な涙が零れる程に。
「素直な姫さんも、悪くないな?」
そうハクが楽しそうに笑うから。何故か余計に涙が溢れて。
その胸に顔を埋めれば、ぽんぽんと頭を撫でられた。
子供扱いではないその指先が、嬉しかった。
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