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オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

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140字log 【暁のヨナ】 10

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※Twitterでは好き勝手に書いてますので、未来設定・現パロもあります。
閲覧の際はご注意下さい。

・【お昼寝】
・【お昼寝 おまけ】
・【意識・無意識】
・【言葉で縛る】
・【乱心(ポスター撮影後)】
・【続・乱心】

【お昼寝】

「……何でこんなとこで寝てるんだ」
 空は見るからに青空で、風もそよそよと吹くだけだから、確かに心地よくなって眠ってしまうのも解るけれど。
 子供のように体を丸めて、軽く握った手は鼻先に。すぅ、と微かに聞こえる吐息に、彼は笑った。
「寝顔はまだ、あどけないのにな」
 軽く握られた拳にそっと指を滑らせると、指先が絡められた。
(……動けねぇし)
 これ程気持ちよさそうに眠られては、起こすのも忍びない。
 仕方ない、とばかりに彼も彼女の隣に横になる。
 あまり間近で見ることのない、彼女の顔。いつもは身長差が邪魔をするからだけれど。
 あどけない寝顔も好きだけれど、起きている時の、あの意志の強い紫紺の瞳が見たいとも思う。
 だけど、もう少しだけ……。
 仰向けになり、繋いだ手はそのままにして、そっと瞳を閉じた。
「ふはっ、これ絵に描いておきたいかも」
 探しに来た仲間の呟きにも気付かぬままに。

【お昼寝 おまけ】

「あれ? ゼノくん、ヨナちゃん達は?」
「幸せそーにお昼寝してた~」
「お昼寝……」
「まぁ、まだ目的地決まらないし、ね」
「うむ、姫様にも休みは必要だ」
「……そこの緑龍、どこ行くの」
「え? いや、ちょっと水を汲みに」
「キジャ、シンア。ジェハ捕獲!」

【意識・無意識】

「もっと、強く……」
 こんな細い腕では、何も守れないから。
 素振りを続けていると、突然木刀が抑えられた。
「……手、血が出てますよ」
 いつの間にか潰れた肉刺から流れ出る血。布で拭こうとした瞬間。
「ハク……?」
 その手を引き寄せられて、ハクの舌が流れる血をぺろりと舐めた。
「ちょ、ハク……!」
 ハクの行動に思わず手を引こうとするけれど、掴まれた手首はびくともしない。
「……ん、あとは消毒……って。姫さん?」
「~~っ! ハクの、ハクの……ばかあっ!!」
「は!? ちょっと待て姫さん!」
 あんなハクは知らない。知らなくて、いいのに!
「何で、こんなに……っ!」
 意識させるのよ――。言いたいけれど、そうしたら何もかもが露わになる。
 ヨナ自身、未だ気づかぬ感情の名も。
「姫さん止まれ!」
 緊迫した声に、思わず足を止めると、崖の間際だった。
「間一髪」
 言いながら、ハクはヨナの体を抱き上げた。
「お、下ろして……っ」
「危なっかしいんで却下。ったく、突然馬鹿と言い出すわ、走り出すわ……何かありました?」
 さっきの行動は無意識だったらしい。
「知らないっ。自分の胸に聞いてみたら?」
「この状態で聞けますか。両手塞がってんのに」
「なら下ろして」
「ダメです」

【言葉で縛る】

「私は、大丈夫」
 ハクの怒りと悲しみを前にして、ヨナは他に告げられる言葉を知らなかった。
「ハク」
 そっと、名を呼ぶ。瞳から零れ落ちる、透明な雫。
(そうよね――)
 ハクにとっても、彼は、大切だったのだ。
 言葉で自身に言い聞かせなければ、憎む事さえきっと出来なくなる程に。

【乱心(ポスター撮影後)】

「……ハク、ちょっと脱いで」
「は!? 何を言い出すんですか!」
「だって何で全国の方々が見て、私が見てないのよっ!」
「何の話だ! 落ち着け姫さん!」
「こないだの撮影会をちょーっと話しただけなんだけどねぇ」
「元凶はお前かタレ目!」
 さてこの後ハクの運命やいかに。

【続・乱心】

「ヨナちゃ~ん、僕ならいつでもOKだよ?」
「ハクがいいの!」
「(ガクッ)……だってさ、ハク」
「だってさ、じゃねぇよ! 姫さん止めろ! ……それ以上やるなら俺も保証しませんよ?」
「? 何……え!?」
「やられっぱなしは性に合わないんで」
 はだけられた胸に直接触れるように小さな頭を引き寄せて。
「覚悟しろよ?」
 甘く囁いた。
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