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2/03 ビオラ 「誠実な愛」

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拍手SSの再掲です。

2/03 ビオラ 誠実な愛
雨の弓 レイン×ユミ


「アクアが浮気?」
「って、ショウカさんが落ち込んでた」

 訓練が終わり、部屋へ遊びに来ていたユミの言葉に、レインはまさか、と口を開けた。

「だってあいつ、ショウカにベタ惚れしてんじゃん」
「だから、誤解だと思うんだけどね~。噂の相手、カナミちゃんだし」

 ユミの同期だという死神の一人・カナミ。水を操る彼女とアクアが共にいたというのなら、力の使い方でも教えていたのではないかとレインは思う。

「何やってんだか、アクアのヤツ。疑われるよーな事してたのか?」
「わかんないけど、……好きな人が他の女の子を抱きしめてるだけでもやっぱり、不安にはなるよ?」

 夏祭りに誘われたあの夜、レインが抱きしめて守っていた少女に、少なからず嫉妬したユミだ。例え、彼の血に連なる者だったとしても。……彼に他意は、ないとしても。

「……俺、そんな事したっけ?」

 少し顔を曇らせたユミに気付いたのか、レインが不思議そうに訊ねて来て、ユミはバツの悪い顔になった。

「ご、誤解だったから、ね?」
「言えって」
「だから、……っ」

 隣に座らなければよかった。向かいに座っていれば、抱き寄せられることもなく、白を切れただろうに。

「ユミ」

 穏やかに名を呼ばれて、ユミは躊躇いながら口を開き、夏祭りの夜の事を告げた。
 それを聞いたレインは「何だ」と安心したように笑う。

「だから、誤解だって言ったのに……」
「でも、ごめんな? 誤解させて」

 ふるふる、と首を横に振る。

「誤解も、嫉妬もしたけど……嬉しかったの」
「何が?」
「しずく、ちゃん。偶然か意図的かは解らないけど……。何だか、雫が生きていた証明みたいで」

 ユミがそう告げると、抱きしめてくれているレインの腕が強くなる。

「……雫の分まで、長生きしてくれるといいな、って思ったの」
「お前ってホント……俺を喜ばせるの、得意だよな」
「え?」

 何がレインを喜ばせたのか解らぬまま、降りてきた唇を受け止めた。

「……俺が好きなのは、ユミだけだよ」

 嘘も偽りもない、誠実な想いを告げられて、ユミはホッと息をついた。

「あいつらもさ、そのうち仲直りするだろ。アクアは何だかんだで誠実なヤツだし」
「そうだね。こじれるようなら協力しよ?」

 だな、と笑い合い、また触れるだけのキスを交わした。

雨の弓 目次

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