Mirage

オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

拍手SS Wisteria Memory 「遊園地にて」

拍手SS Index
月別一覧(1月)へ 作品別一覧(1月)

拍手SSの再掲です。

2013年 12月 携帯用SS
Wisteria Memory 高征×紫乃(理人+結那視点)


「……何か変だ」
「やっぱりそう思うわよね」

 ゴールデンウィーク最終日の今日、高征と紫乃、理人と結那、その他男女数名でやって来た遊園地で、理人と結那は揃って首を傾げた。
 目の前を歩く高征と紫乃が纏う空気が、ゴールデンウィーク前よりも柔らかな感じがするのだ。

「付き合い始めたんかな」
「え、私何も紫乃から聞いてないわよ」
「俺も。……休み中にあいつら、何かあったのか?」

 高征も紫乃も、ゴールデンウィークは家族旅行だと言っていた。どこに行っていたかは知らないが、いくら狭い日本とはいえ、さすがに2家族が出逢う可能性は皆無だろう。だとすれば、あとは電話やメールで何か変化があったかどうかだが……。

「結那ー? どうしたのよ、ジェットコースター行くんでしょ?」
「理人も何突っ立ってんだ?」

 振り返り、声をかけて来る二人の並ぶ距離が、いつもより近い。……ように見える。

「……聞き出すか?」
「そうね」

 うまい具合に他の友達とは離れているし、と、理人は高征に、結那は紫乃に、直球で訊ねた。

「「二人、付き合ってんの?」」

 重なった言葉に、高征は「え」と一瞬固まり、紫乃は息を飲んで瞬時に顔を赤くした。

「え、ちょ、マジで?」
「聞いてないわよ紫乃!? ってゆーかいつから!?」
「休み中に何があったのかな~、高征くんよ」

 驚きに彩られた結那と、ニヤニヤと人をからかう気満々の理人を前にして、高征と紫乃は一瞬視線を交わして。
 次の瞬間には高征が紫乃の手を掴んで走り出した。

「おい、高征っ!」
「ちょ、紫乃!?」

 思わず追い掛けたものの、最初の距離の差はなかなか埋まらず、高征と紫乃の姿をすっかり見失ってしまった。

「もー、何なのよあの二人は~」
「紫乃ちゃんはただ恥ずかしかっただけだと思うけど……高征は楽しんでたな、絶対」

 先行していた他の友達へ別行動する旨をメールで知らせながら、理人は悪戯顔で笑った。

「結那ちゃん」
「ん?」
「あの二人、探し出して尾行してみない? 尻尾掴んで写メに撮ってやる」

 逃げ出した罰だ、と笑えば、結那もにやりと笑って「乗った!」と告げて。
 遊園地に来た本来の目的をすっかり忘れて二人を探し始め。手を繋いで歩く彼等を発見し、言い逃れられぬように証拠写真を撮り、そして────満面の笑みで「良かったな(ね)」と告げたのだった。

Wisteria Memory 目次


拍手SS Index
月別一覧(1月)へ 作品別一覧(1月)
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

琳架

Author:琳架

web拍手 by FC2

 ↑ 9/1変更 (全6種)
 桜涙・雨弓・明陽
 図書戦・LOVE SO LIFE・ヨナ
  ※携帯版が確認出来ないので、こちらに統合しました。

Twitter・SS専用アカウント→ @sakuraironoyoru

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

検索フォーム

月別アーカイブ

西暦をクリックして下さい。

カウンター

FC2ブログランキング

ランキングに参加しています。

FC2Blog Ranking

右サイドメニュー

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。