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1/31 リカステ 「清浄」

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拍手SSの再掲です。

1/31 リカステ 「清浄」
明るき陽の光を ヨウ×コーリ


 水晶には浄化の力がある。そう聞いたのはいつだっただろう。
 ここのところ、休む間もない程仕事に追われているヨウに水晶をプレゼントしようと思ったのは、そんな事を思い出したからだった。
 コンコン、とドアをノックする。死神を統べる者の部屋は執務室と私室、二間続きになっている。私室に入ることを許されているのは、コーリとショウカだけだ。死神を統べる者の補佐官でさえ、緊急時以外は許可されない。
 執務室を通り抜け、もう一度別の扉を叩く。けれど返事はなく、コーリは少しだけ躊躇って扉を開けた。

「……ヨウくん?」

 ベッドの上、倒れ込んだように俯せになっている彼の傍に近づく。彼の瞳がのろのろとコーリを捉えた。

「……光梨……?」
「お疲れ様。終わったの?」
「あらかたな。疲れた……」
「あのね、これ」

 手にしていた3cm大の水晶を、ヨウの手に握らせる。

「冷て……水晶?」
「うん。昔、泪ちゃんが教えてくれたでしょ? 水晶には浄化の力があって、清浄な気を巡らせてくれるって」

 少しでも元気になるように、とコーリが笑えば、ヨウも疲れた顔に笑みを浮かべる。

「……ありがとな。でも」
「なぁに?」

 上半身を起こしたヨウに手を差し出されて、その手を取れば、あっという間に彼の腕の中だった。

「……お前がいれば、それが一番」
「……それじゃ、水晶が拗ねて効果半減だったりするかもよ?」
「そうかもな」

 くすくす、額を寄せて笑い合う。その声が自然と止み、二人は同時に目を閉じた。
 軽く触れ合うだけのキスでさえ、どれくらいぶりだろう? 強引さの欠片もなく、穏やかに触れる唇は、コーリの頬や耳たぶにも口づける。

「ヨウくん、くすぐったい~」
「……何か、甘い匂いする……」
「あ、さっき泪ちゃんとユミと一緒にアップルパイ作ってたから」

 そのせいかな? と告げると、ヨウの瞳が、何かを期待するように煌めいた。

「俺の分は?」
「ちゃんとあるよ。というか、ホントはお誘いに来たの。一緒にお茶しようって」

 ずっと部屋に篭りきりでは心配だから、とショウカも言っていた。

「あ、でもね、疲れてるなら」
「ん、大丈夫。レインでストレス発散するから」
「って、ユミの事泣かせちゃダメだよ?」
「りょーかい」

 最後に一度軽いキスを交わして、二人は肩を並べてお茶会へ向かった。

明るき陽の光を 目次

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