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1/27 八重咲ストック 「未来を見つめる」

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1/27 八重咲ストック 「未来を見つめる」
執事様のお気に入り 伯王×良(+α)



『これが、お前が背負うものだ』

 神澤グループの社員達を前にして告げられた言葉。それはとても重いものだったけれど、認識を改めただけに過ぎなかった。何故なら、伯王にとって既に覚悟の上の未来だから。
 ただ、一つだけ……伯王の未来に必要な存在が、一つだけ増えてしまった。

「伯王? 難しい顔して、どうしたの?」

 ひょこ、と顔を覗き込んで来たのは、主でもあり、恋人となった良だ。

「ああ、悪い。ちょっと考え事をな」
「あ、ごめん。邪魔しちゃった?」
「いや、大丈夫だ。楠さん、朝宮さんもどうぞお座り下さい。……で、何の用だ仙堂」

 たまには真琴や薫子も一緒にティータイムを、と良が望んだので、彼女達の分もしっかり準備していたのだが、そこに何故かサイボーグの異名を持つ征貴までやって来た。

「これを届けに」

 手にしているのは、色鮮やかな花々が生けられた小さな花器。

「楠さんが生けたんだって! すごいよね~」
「ああ。少しは見習えよ、氷村」
「……う」

 鋏と相性が良くなれば……と呟く良に、薫子が「良ちゃんのも個性的で好きよ?」と、追い打ちをかけているのかフォローしているのか解らぬ言葉をかけている。
 こと、とテーブルの上に花器を置いた征貴は、そこが定位置であるかのように真琴の斜め後ろに立つ。

「お前がそこにいると、見張られてるみたいだな」
「見られていては出来ないというのなら、立ち去るが」
「そんなわけあるか」

 挑発しているかのような言葉に、少しだけムッとしながら言葉を返し。僅かに真琴の表情が緩んだのを見て、微笑ましい気持ちになった。
 共に、名高い家を背負う身。唯々諾々と家の都合の言いなりになっていた彼女は、双星館に来てから変わった。それは多分、良の存在があったからこそ。

「伯王、今日のお茶は何?」
「ハーブティーにしてみた」

 いい香り~、と鼻を近づける、大切な存在。彼女と共にいられる未来を手にするために、望む未来を形にするために、今は。
 やれることはすべてやり通す。何もかも完璧には行かずとも、完璧に近い形で成し遂げてみせる。
 未来を見つめる伯王の瞳に宿る決意の色は、同じように重い名を持つ真琴にも勇気を与えていることを、彼は知らない。

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