Mirage

オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

Entries

1/24 ブルースター 「信じあう心」

拍手SS Index
月別一覧(1月)へ 作品別一覧(1月)

拍手SSの再掲です。

1/24 ブルースター 「信じあう心」
夜明けの光 3兄妹+レサリーア+セパ


 3兄妹とレサリーア、そしてセパの5人が揃ってお茶をするのは久しぶりだ。
 が、呑気にお茶の色や香りを楽しむ少女達とは裏腹に、男三人の顔は険しい。

「兄上、コレット大臣の事なのですが……」
「また、か?」

 はい、とフレイルは生真面目な顔で答えた。ある人物が、フレイルを王に担ぎあげようと、何度も接触して来るのだ。手を変え品を変え、時には雄弁に語り、フレイルをげんなりさせていた。

「こう頻繁に声をかけて来るとなると、水面下で何か画策してるやも知れません」
「そうか。……お前は動くな、フレイル。アーシャとセパに探らせる」
「はい」
「頼んだぞ、セパ」
「仰せのままに。……それにしても本当に、ティル様とフレイル様は仲が良くていらっしゃる。他国では兄弟が口を聞かぬ事が当たり前になっているようですが」

 他国では、男兄弟はみな、王位を狙うライバルなのだという。だがフレイルは、元から王座につく気はなかった。

「フレイルならば、王になっても私は構わないがな」
「兄上以外の王は、俺が認めません。例え俺自身であっても。……俺は、兄上の補佐が出来れば充分です」

 己が王妃の子供ではないこと、そして父を弑した事実から言っているのではない。ただ自分が王になる未来は想像出来ないし、ティルを支えられれば、それでいい。

「兄上を裏切るなんて、出来ません」
「私もだ。……父を殺した王子という汚名を着てまで私を王にしてくれた弟を、どんな形であれ裏切れるわけがない」

 互いの気持ちを、兄弟という絆に結ばれた想いを、揺らぐことなく信じ合っているからこその、強さ。それはこの国の未来を導く礎となって、やがて発展へと繋がるだろう。

「アーシャも、レサリーアも、セパも。私が心から信頼出来る人間だよ」

 ティルがそう告げると、セパが徐に立ち上がり、地面に膝をついた。

「そのようなお言葉、恐悦至極に存じます」

 セパと同じように膝をつき、頭を垂れたレサリーアが告げる。

「我が身尽き果てるまで、陛下に忠誠を捧げます」

 そして、フレイルと、アーシャは。

「私は兄様の盾となり」
「私は兄上の剣となり」
「「いついつまでも、傍らに」」
「……ありがとう。感謝する」

 少し、照れたようなティルの感謝の言葉は、4人の心にしっかりと刻み付けられた。


夜明けの光 目次

拍手SS Index
月別一覧(1月)へ 作品別一覧(1月)
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

琳架

Author:琳架

web拍手 by FC2

 ↑ 9/1変更 (全6種)
 桜涙・雨弓・明陽
 図書戦・LOVE SO LIFE・ヨナ
  ※携帯版が確認出来ないので、こちらに統合しました。

Twitter・SS専用アカウント→ @sakuraironoyoru

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

検索フォーム

月別アーカイブ

西暦をクリックして下さい。

カウンター

FC2ブログランキング

ランキングに参加しています。

FC2Blog Ranking

右サイドメニュー

QRコード

QR