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1/07 ユキワリ草 「自信」

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拍手SSの再掲です。

1/07 ユキワリ草 「自信」
図書館戦争 同期三人組



 郁達にとっての、二回目の昇任試験が間近に迫るこの日も、郁は容赦ないスパルタで過去の試験問題を解かされていた。

「もういいよ~、あたしには無理~っ」
「だから、何度も言わせんじゃないわよっ、カミツレ欲しいんでしょ!?」
「欲しいけど、その前に頭がパンクしちゃうよ~……!」

 パタ、と机に突っ伏す郁に、柴崎の檄が飛び。更に追い撃ちをかけるように、数枚の書類の束が郁の頭を襲う。

「? なに……」
「これも覚えとけ」

 はらり、と落ちたのは、新旧の規則の改正問題。の、解答。ところどころに赤丸や赤線が引いてある。

「結構出る確率高いからな」
「あら、やっさしー」
「……実際今年逃したら、カミツレ無理だろこいつ」
「そーよねー。ほらっ、頑張って続き解く!」
「……はい」

 渋々ながらもペンを取る郁の頭上で、柴崎と手塚は目を見合わせて苦笑した。
 普通なら、同期だからという理由だけで昇任試験の勉強に付き合ったりはしない。柴崎も手塚も、余裕で試験に合格する自信もあるから、今更焦って勉強することもない。
 なのに郁の勉強に付き合っているのは、彼女の手をカミツレに届かせてやりたいからだ。
 当麻の事件では最大の功労者。柴崎も手塚もそれを認めているから、そしてそんな彼女にはカミツレが────苦難の中の力という花言葉が────相応しいと、思うから。

「二人はいいよね、余裕で」

 郁にとっては精一杯の皮肉。だがそれを、二人がとりあうわけもなく。

「っていうか、あたし達にここまでさせといて、不合格になんてさせないわよ?」
「うわ、何その自信!」
「当然だろ。俺達が叩き込んでんだ、お前が本番で間抜けなミスしなきゃ確実なぐらいにはしてんだよ」
「そーよ。見くびらないでほしいわね」

 いや、見くびってはいないけど……と言いかけたが、やめた。二人はそれだけの努力をしてきたのだ。自信はその裏付けにすぎない。

「……うん。ありがと」
「「解ったらさっさと解く!」」

 同じ言葉と同じ口調。ただ違うのは声の音程だけ。

(こういうとこはお似合いなのになぁ)

 なんて事を考えていたのが顔に出たらしく、優秀な二人に「そんな余裕があるのなら」と設問を増やされたのは言うまでもない。

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