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拍手SS 暁のヨナ 「剣の稽古」

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拍手SSの再掲です。

2013年 3月 携帯用SS
暁のヨナ ハク+スウォン+ヨナ



 カン! ガツン! と続く剣戟の音。本物の刀を使っているわけではないから、鈍い音しかしないけれど、それでも木刀を手に師匠であるムンドクに立ち向かう少年二人は、真剣だった。

「スウォン~、頑張ってーっ!」
「って、俺にはナシか姫さんっ」
「意地悪ハクは応援しないことに決めたのー!」

 少年二人とムンドクから、少し離れた場所にちょこんと座る少女が一人。前者は言うまでもなくスウォンとハク、そしてヨナだ。
 ここは緋龍城の庭の一角。ムンドクに稽古をつけて貰うのだと張り切ったスウォンとハクの、その稽古風景を見たくてヨナは無理矢理着いてきた。

 地面を蹴ったハクが飛び上がり、ムンドクの頭上から迫る。対するムンドクは右手に持っていた木刀を持ち上げて、ハクが振り下ろした木刀を易々と払いのけ、その隙を狙ったかのように脇腹を狙うスウォンの木刀から、今度は一足飛びに後方へ。悔しげに顔を歪めたスウォンが追いつき、ムンドクを引きつけている間にハクが迫る。……と、一体もう何度打ち合っているのか解らないぐらい、二人とムンドクの練習試合は続いていた。

「スウォン、右から回れっ」
「はい!」

(楽しそう……)

 ヨナは、武器という武器に手を触れた事がない。それは父であるイル王が殊更に武器を嫌っているせいでもあったけれど、女の身で武器を取る事も許されなかったから。
 だから、ハクやスウォンがこんな風に真剣に、それでもどこか楽しげに稽古を積む様は、ヨナにとってはとても羨ましいもので……。

「おっと」
「ハク、今ですっ」
「解ってる!」

 スウォンの突撃によってムンドクの体の軸がぶれ、その隙を逃さぬようにハクがムンドクに迫る。

「まだまだ甘いわ、ひよっ子めがっ」

 重い音と共に、ハクが持っていた木刀が、ムンドクによって弾き飛ばされる。

「げ」
「ハク!」

 木刀と一緒に倒れ込んだハクの額めがけて、ムンドクの木刀が振り下ろされ……寸前でぴたりと止まった。

「ふむ。速さは随分上がったようじゃな。二人とも」
「本当ですか!? ムンドク師匠!」

 褒められたスウォンは、キラキラした瞳でムンドクを見上げ、ムンドクは優しい顔で頷いた。

「はい。スウォン様はもう少し、腕の筋肉をつけると宜しいかと。ハクはもう少し周りを把握せい」

 お小言を食らったハクは渋面を作っていたけれど、今度はスウォンと試合だと再び木刀を手に取った。

暁のヨナ 目次

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