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12/30 口紅水仙 「素敵な装い」

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拍手SSの再掲です。

12/30 口紅水仙 「素敵な装い」
執事様のお気に入り 良+薫子+真琴




「うーん……」
「どうしたの、良ちゃん?」
「先程から悩んでらっしゃるようですが」

 中庭の一角で、テーブルの上に一冊の本を広げて小難しい顔をしている良に、真琴と薫子が訊ねた。

「うん、いつも伯王にドレスとかアクセサリーとか任せきりだから、少し勉強しようと思ったんだけど」

 コーディネイトには色の取り合わせも大切だ。伯王に任せておけば失敗はないのも解ってはいるけれど、一緒に選んだり出来ればいいなと思った。
 その手始めに、自分に似合う色をしっかり把握しようとしたが、色の種類だけでもたくさんありすぎて、余計に解らなくなりそうだ。

「好きな色と似合う色は、また別物ですものね」
「あまりはっきりした色合いですと、人によってはきつくなりますし。服のシルエットにもよりますが」
「そうなんだよね~」

 やはり総合的に見るしかないのかと、半ば諦めかける。元々良は、習うより慣れろのタイプだ。

「伯王さんに聞くのが一番だと思うわよ? あとは他の方々のコーディネイトを見ておくとか」
「あ! この前のパーティーの、楠さんのドレス! 可愛かったよね~」
「あ、ありがとうございます」

 先日、真琴が着ていたのは藍色の、ハイウェストのミニドレスだった。胸元にドレープが寄せられていて、背中は編み上げタイプ、短めの裾は3段程度のティアード。その上にオフホワイトのショールを重ね合わせて、清楚な中に可愛らしさが引き立ち、細い真琴の体型に良く似合っていたのだ。

「ショールを着けてた時は、清楚だなあって思ってたんだけど、ドレスだけだと可愛くて。いいなぁって思ったんだ。あれも仙堂くんが選んだの?」
「……はい」

 好きな人が選んでくれた事が嬉しいのか、真琴の頬が少し赤くなり、はにかむように笑う。

「伯王も仙堂くんも、どれだけ勉強したんだろ」

 自分の為ではなく、主の為にのみ在る執事達。伯王はともかく、征貴はきっとずっと、真琴の為だけに勉強して来たのだろうと思う。例え真琴自身に仕えることが叶わなくても。

(って、仙堂くんならお兄さんを追い越そうとすると思うけど)

「ふふっ、良ちゃんも楠さんも、次のパーティーではどんな素敵な装いをするのか楽しみだわ~。そしてその姫を守るように登場する執事様……っ! 絶対写真に収めなくちゃ」
「か、薫子さん……」

 黒燕画報の編集者らしい薫子の言葉に、良と真琴はそっと苦笑した。

執事様のお気に入り 目次

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