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12/26 ファレノプシス<ピンク> 「あなたを愛する」

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拍手SSの再掲です。

12/26 ファレノプシス<ピンク> 「あなたを愛する」
図書館戦争 小牧×毬江



『今から会える?』

 そんなメールが来たのは突然だった。時刻は夜の8時過ぎ。約束も何もない、ただ一言だけの文面に、毬江は何故か胸騒ぎを覚えた。

『今どこにいるの?』

 慌ただしく返信をしながら、コートを取り出す。マフラーを首に巻いている間に、携帯電話がまたメールの着信を告げた。

『あと3分くらいで毬江ちゃん家』

「え!?」

 もうそんなところまで来ているのか。すぐに出るね! と返しながら階段を下り、その足音の忙しさに気付いたらしい母親が、どうしたの? と訊ねてくる。

「小牧さんと会って来る!」
「幹久くん? 今日約束してたの?」
「ううん。でも、すぐそこまで来てるみたいだから」
「そう。気をつけて行ってらっしゃい」
「行ってきます!」

 玄関から飛び出して、門を開けて。図書館へ向かう道を走りだす。街灯では補いきれない暗闇の中、毬江と同じように走る、大好きな人の姿が見えた。

「こ」
「毬江ちゃん!」

 小牧さん、と呼び掛けようとした言葉は、彼の自分を呼ぶ声に遮られ、体は彼の両腕に抱き込まれ、自由が効かなくなった。

「ダメだよ、毬江ちゃん。迎えに行くまで家に」
「だって、小牧さん、何かあったんでしょ? そうじゃなかったら、小牧さんがあんなメール寄越したりしないもの」

 今から会える? なんて、小牧らしくない。それに、明後日まで待てばデートの約束だってあったのだから。

「私が聞いていいことなら話して? でも、言いたくないなら……」

 ずっとこうしてるから、と、小牧の背中にゆっくりと両腕を回す。瞬間、それまでよりも強く、抱き竦められる。

「……ごめん。情けないね、俺……」
「情けなくなんかない。来てくれて、嬉しいもの」

 どんな理由であれ、毬江を思い出してくれたなら。一人で抱え込まずにいてくれるなら、それでいい。

(……決めてたの)

 ずっとずっと、支えになりたかった。ただ守られるだけではなくて、彼を守れるぐらいの女になりたかった。
 小牧を守るということが、『愛する』ということならば────。

(私はずっと傍にいて、あなたを守り愛し続けるから)



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