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11/24 クロッカス 「裏切らないで」

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拍手SSの再掲です。

11/24 クロッカス 「裏切らないで」
暁のヨナ ハク×ヨナ


 火の部族の土地で、ヨナは裏切りを見た。正確には裏切りではなく、寝返りだ。ヨナ達と同じ、義賊の振りをして、最後には役人へと寝返り、税を渡す。
 もちろん、ヨナ達「暗黒龍とゆかいな腹へり達」を騙った賊に、血の気の多い仲間達が何もせずにいるわけもなく。
 盛大に返り討ちにして、丁重にお引き取り頂いた。

「力ずくで追い出したって言うんだよ、そういうのは!」

 と、ユンからのつっこみも貰ったが。

「どうしました?」
「ハク……」
「名を騙られたことが、悔しいですか?」

 ううん、と首を横に振る。ヨナが気にしているのは、それではない。

「寝返るということは、信頼を裏切ること、よね」
「……そーですね」
「でも……相手に信頼という感情がなければ、裏切ったことにはならないのかしら」

 信頼しているからこそ、裏切られたと思うのであれば……平気で寝返るのであれば、それは裏切りだなんて微塵も感じていない、ひいては最初から信頼さえしていなかった事になるのではないかと、ヨナは思った。

「……あいつ、ですか?」
「うん……」

 スウォンも、そうだったのかもしれない。どんなにヨナが、ハクが彼を信頼していても、彼が信頼していなければ、父を殺したことが裏切りにはならない。

「あいつのやったことは、立派な裏切りですよ」
「でも、彼はそう思っていないかもしれないわ」
「あいつがどう思おうと、俺達にとっては裏切り以外の何物でもないですよ」

 スウォンが、どう思おうと。その言葉は、何故かヨナの心を軽くした。

「ハクは、傍にいてね」
「はい?」
「ハクだけは、私を裏切らないで……!」

 スウォンだけじゃなく、もしもハクにまで裏切られてしまったとしたら、きっとヨナは、何を信じていいのか解らなくなる。

「……心外ですね」
「え?」
「言ったはずだ。俺はあんたを守る。うぜぇくらい傍にいると。信じてなかったのか?」
「信じてるわ、でも……」

 ぐっ、と顎を掴まれて、無理矢理視線を合わせさせられる。

「でもは要らない。俺は、あんたを決して裏切らない」

 真剣な瞳で告げるハクに気圧されて、ヨナは視線を逸らせぬまま、しっかりと頷いた。


暁のヨナ 目次

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