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11/11 クッションマム 「友への記憶」

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拍手SSの再掲です。

11/11 クッションマム 「友への記憶」
龍と魔法使い レン→タギ+シェイラ


「今はサラマーエンですか……。まったく、タギはどこまで行く気なんでしょうかね」

 龍の姫であるシェイラを連れて、一体どこまで行く気やら。ただ一つ解るのは、フウキへ戻って来る気はないであろうということだけ。
 彼は風だ。どこまでも飛んで行ってしまう。ダー長老が施した楔さえ、彼の足枷にはなれなかった。

 思えばタギは、いつだって自由だった。その奔放さがレンには羨ましかった。優しさも、強さも……。
 同じ教室で机を並べたのは、ほんの少しの間だけ。けれど、それ以上に同僚として傍にいた。時折、彼の行動を諌め、時折……。

(結構いろいろ無茶をしていたような)

 中でも女装させられた事は忘れない。それでも、彼と、シェイラと共に過ごした時間は楽しさや幸せに満ち溢れていた。

 だから……きっと、一生後悔するだろう。ゼルダ姫の策略に、まんまと引っ掛かり、タギに彼女を殺させてしまったことを。

 いつだってタギの口調は乱暴で、「殺す」に近い言葉を何度も口にはしたけれど、決して実行はしなかった彼が、やむを得ずとは言え一人の人間を……。
 もっと早く、気づいていれば……タギもシェイラも、まだここにいたはずなのに。

『なーにしかめっ面してんだよ、レン。俺は俺で楽しくやってるぜ?』
『そんな顔してると、眉間にシワが出来ちゃうぞー?』

 ふと、タギとシェイラの楽しげな声が聞こえたような気がした。

『俺は後悔なんかしてねーよ。だからお前がそんなに気に病むなって』

 解っている。あれが、あの時の自分達に出来た精一杯だった事は。

「でもさすがに、……ちょっと淋しいですね」

 元気な二人がいないと静かでいいけれど、静か過ぎて逆に落ち着かない気持ちになりながら、レンは友への記憶に思いを馳せた。


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