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11/06 野牡丹 「自然」

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拍手SSの再掲です。

11/06 野牡丹 「自然」
LOVE SO LIFE 松永家+詩春



「わぁ、空気がおいしいですね!」
「そうだね。涼しいし」

 政二が休みの今日、詩春も一緒に、と連れて来てもらったのはとある川だった。もう少し上流に向かえば滝もあるのだけれど、双子の足では無理だし、抱いて歩くのも大変だからと、人の少ない下流にいる。それにここならば、大きな石はあまりないから、歩いても早々転ばないだろう。はしゃいで走り回ったりしなければ。

「くーき? おいしい?」
「おいしいー!? あーっ」

 小首を傾げて味のあるものを探す葵と、詩春に向かって大口を開ける茜の姿が苦笑を誘う。

「うん! 空気が澄んでて、おいしいね?」
「「???」」

 まだ難しかったかな、と思いながら詩春は二人の手を引いてゆっくりと川面に近づく。

「二人とも、お手々入れてごらん? 冷たいよー?」

 恐る恐る川面に手を近づける葵と、冷たさなんて何のその、ぱしゃぱしゃと水の中で小さな手を動かす茜。

「川に入るなよー? 二人とも」
「かわ、め?」
「うん、まだ水冷たいからね。だからお手々だけ、ね?」
「しかし、こんな所久しぶりに来たなぁ」
「私も、山登り以来です」

 普段見るのは、住宅街ばかりだ。ショッピングセンターや、ビルもたくさんある。開けた青い空も、山の緑も、目にすることはほとんどない。
 水面に映る、逆さになった山の緑が、日の光を反射してキラキラと光る。

「自然のリラクゼーションだな」

 太古の昔から、人々は自然に守られ、自然と共存してきた。いつからか人は、自然を貪るようになってしまったけれど、こういう場所に来ると、ホッとする。

「……紅葉の頃も、綺麗でしょうね」
「じゃあその頃、また来ようか」
「え?」
「今度は紅葉狩り。また4人で。ね」
「……はい!」

 自然を感じられるこの場所に、また、4人で。
 小さなその約束が、果たされる事を願った。


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