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11/03 大文字草 「節度」

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拍手SSの再掲です。

11/03 大文字草 「節度」
図書館戦争 同期三人組



「……あんた、節度って言葉知ってる?」
「い、一応……?」
「嘘でしょ。知ってたらこんなになってないわ」

 郁に叩かれて青痣になってしまった柴崎の肩。ちょこっと堂上との仲をからかっただけなのに、照れ隠しの平手は相当な力でもって返された。

「もー、しばらく湿布貼らなくちゃだわ」
「うう……ごめん柴崎……」

 ぶくぶくと湯舟に沈む郁の姿に、柴崎は彼女に見えないように苦笑した。
 体は大きくても、心は本当に、純粋培養のオヒメサマだ。こうして素直に謝れる郁だから、今まで友達でいられるのだと思う。

(ただし、この馬鹿力を何とかしてくれればねぇ)

 わずかとはいえ、青痣になってしまった華奢な肩を視界に映す。
 こんな風に青痣を作るのも、一度や二度ではない。とはいえ、大抵は柴崎が郁をからかったせいなので、ある意味自業自得とも言えるのだが……それに気づかぬ郁が微笑ましくなってしまう。

「痛い? 柴崎……」
「ま、ちょっとはね。でも大丈夫よ」
「ごめんね……」
「いーからあんたは少し、力加減覚えてちょうだい。からかうたびにこれじゃ、私の身がもたないわよ」
「……はい」

 しゅん、とうなだれた犬のような郁との会話を、そのあとロビーで出会った手塚に話した時、彼は盛大にため息をついた。

「からかわないっていう選択肢がないお前もお前だと思う……」
「だって、笠原の反応って面白いんだもの」
「それで体に痣作ってりゃ世話ないよな」
「あら、心配してくれてるの?」
「だ、誰がお前の心配なんかするかっ」
「そ?」

 間近で見上げた手塚の顔がほんのり赤くなった事に満足した柴崎は、「じゃ、おやすみ~」と短く告げてその場を去った。


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