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拍手SS お祝いはチョコケーキ 「好きの確率」

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拍手SSの再掲です。

3月 携帯用SS
お祝いはチョコケーキ 伊吹×里沙



「ごめん。俺、彼女いるから」

 放課後、中庭の渡り廊下で伊吹の声が聞こえて、里沙は咄嗟に物影に身を隠した。

(告白、かな……)

 当人に自覚はないが、伊吹は結構人気がある。ついでに言えば里沙も結構な人気があるのだが、本人は全く気づいていない。

 たたっ、と見知らぬ少女が里沙の視界の端を駆けていく。そちらに気を取られていて、伊吹が近づいていることに気づかなかった。
 当然伊吹も、里沙がいるとは露ほども思わず。しゃがみ込む里沙を見つけて、素っ頓狂な声をあげた。

「うわ、里沙!? 何やってんだ!?」
「あ、あはは……」
「……盗み聞き?」
「違うわよっ、通り掛かっただけ!」
「前もそう言ったよな?」
「……不可抗力!」

 里沙が盗み聞きするような少女ではないことは解っているけれど、こうもタイミングが重なると笑ってしまう。

「……断っちゃったんだ」

 顔を俯かせて走り去って行った少女の姿を思い出す。

「当然だろ。……ってか、『断っちゃった』って何だよ。受けた方が良かったのか?」
「それは嫌。なんだけど……何かが違えば、ああして伊吹に振られることも有り得たんだなって」

 お互いにお互いを好きになる。その確率は一体どれくらいあるのだろう。
 叶う想いより、きっと、叶わぬ想いの方が多いような気がする。

「だからね、伊吹が私を好きでいてくれて、私が伊吹を好きでいられるのって、奇跡みたいに思えたの」
「……りさ、お前反則……」

 ぽつり、と呟いた伊吹が、里沙の体を抱き寄せようとした瞬間。

「あ、こんなとこにいやがった! 伊吹、里沙!」

 瀬能の声に、がくっ、と肩を落とした伊吹の姿に、里沙も苦笑を隠せなかった。


お祝いはチョコケーキ 目次

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