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オリジナル・二次創作小説や、好きな本の感想を綴るブログです。

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変わりゆくもの

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勝手にコラボ作品です。

レイン  「今日はいつもお世話になっている朱音さんの誕生日(な、はず!)だそうです。
      ……で、何で俺らが出てくるわけ?」
コーリ  「琳架曰く、『朱音さんがいなかったらあんた達は生まれてないんだから、
      ちょっくらお祝いしてきなさい!』だって」
ユミ   「だからって何でこんなギリギリに……」
コーリ  「そりゃ仕方ないわよ、だって琳架が思い付いたのが、今日の夜の6時よ?」
レイン  「何つー行き当たりばったり……。相変わらず計画性ねーな、琳架」
ユミ   「ま、元々私達も突発的に生まれたキャラクターだしね。
      行き当たりばったりは琳架の得意技でしょ」
レイン  「ってわけでまぁ、ちょっくら朱音さん、の代わりに六耀のところにお邪魔しに行くか!」

追記からどうぞ(笑)


 突然の雨と、空を走った光の球。そして光の矢に射抜かれてきらきらと零れ落ちていくのは、七色に輝く虹の欠片。
 それを城の中庭から見ていた六耀と時雨は、見覚えのあるその光景に魅入りながらも首を傾げた。

「なぁ六耀、あれって……」
「うん、……いつかも、見たよね」
「って事は、あいつら、来てんのか?」

 たった一度、飛行訓練だとかで地上に下りてきた死神達。『死神』との異名を持つ妖華とはまた違う、死に近づいた人間しか見えぬその存在を、六耀と時雨は目の当たりにした。

『足りない一色は、彼に補ってもらえばいいんじゃない?』

 からかうようなコーリの言葉が、突然六耀の頭に去来して、彼女はすぐに頬を朱に染めた。

「ん? どした六耀」
「な、なんでもないよっ」
「顔赤いぞ? 風邪とか」
「違うからっ、大丈夫!」

 顔を覗き込まれたくなくて、ふいっ、と時雨に背を向けた瞬間。はらり、はらり、と目の前を白い花びらが舞った。

「え……?」
「花びら……?」

 どこから舞い降りて来るのかと、六耀と時雨が空を見上げると同時に、

「「「六耀(さん)、誕生日おめでとう!」」」

 唱和された声が頭上から聞こえた。

「なっ……!? コーリ、ユミ!?」
「レイン!」
「よ、久しぶり」

 腕に何か大きな箱を持ったレインと、ふわふわの亜麻色の髪を揺らして微笑むコーリ、そして腕一杯に花束を抱えたユミの姿を認めて、六耀は驚き、時雨は若干驚きはしたもののにこりと笑みを浮かべた。

「どうしたんだよ、また訓練か?」
「いや、違うよ」
「六耀の誕生日だって聞いたからお祝いに来たのよ」
「……そんなのどこで知ったのさ?」
「それは秘密です!」

 にこにこと笑うユミにつられて、六耀もくすくすと笑う。

「ってわけでこれ。……お祝いさせてくれよな?」
「ちょっ、レイン! 傾けたらケーキ崩れちゃうでしょ!」

 レインが差し出してきた箱の中身は、どうやらケーキらしい。
 かくして、中庭にテーブルを一つ運び出し、お茶を用意して。ささやかながら、六耀の誕生日パーティーが始まった。

「あ、おいしい……」

 今日の主役なんだから、と大きめに切り分けられた苺ケーキを口に運ぶと、生クリームに少しレモンが混ざっているのか、爽やかな味わいが口に広がる。

「あ、本当? 良かった。久しぶりに作ったから、あんまり自信なかったのよね」
「え、作った……って、これコーリが作ったのか?」
「うん、そうよ?」

 凝ったデコレーションを前にして、六耀と時雨は目を丸くした。繊細な『Happy Birthday!』のチョコレートの流れるような文字も、彼女が作ったのだろうか。

「コーリさんのケーキはおいしいんですよ! 私の誕生日パーティーの時も作ってくれましたし」
「ははっ、ユミ、口の端にクリーム付いてるぞ」
「え、やだどこ?」
「そっちじゃない、あ~……ほらっ」

 ユミの口の端についたクリームを指先すくいとったレインは、そのままその指を、ユミの口元に持って行った。

「ぱく」

 擬音語付きで、躊躇わずに(しかもにこにこ笑いながら)、ユミはその指先のクリームをなめて。その光景を直視した六耀の顔が僅かに赤く染まったことに気付いたコーリは、呆れながら告げた。

「あ~……まぁ、これ日常茶飯事だから、あんまり気にしない方がいいわよ、六耀、時雨」
「……仲いいんだね、レインとユミは」
「そりゃ、70年の時を越えて再会した二人だもの。六耀は? 時雨とはどうなの?」
「どうって……何も変わってないよ?」

 そう、少なくとも目に見えて変わったことは何もない。囁くように問われた言葉にそう返すと、コーリは「ふふ、そっか」とどこか含むところがあるかのように笑った。

「何? 僕、何かおかしい?」
「ううん、どこもおかしくないわよ。前より六耀がもっと可愛くなったなって思っただけ」
「ちょ、待ってコーリ! どこをどう見たらそうなるの!?」
「自分で気づくまで秘密♪」

 きっと六耀は気付いていない。以前、コーリと会ったばかりの六耀ならきっと、「僕と時雨で、変わることなんて何もない」と突っぱねるか、はたまた「どういう意味!?」と慌てるかの二択ぐらいしか思い付かなかったが、さっきの穏やかな返答は予想外だったから。
 彼女も少しずつ変わっていくのだ。時の雨という名の彼の傍で。

 和やかだったパーティーは、突然の春雷の飛び入りで賑やかなものに変わったが、それでも終始楽しそうだった六耀の姿に、レイン達は来て良かったと視線で会話をしたのだった。




 確か今日が朱音さんの誕生日だったような気がして、速攻で作り上げました。間違えていたらごめんなさい!
 と思っていたら、合っていたようでホッとしました(笑)

 朱音さまのみお持ち帰り可です。
 こんなでよければどうぞ~。
 そして、お誕生日おめでとうございました!
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