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10/15 ミセバヤ 「大切なあなた」

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拍手SSの再掲です。

10/15 ミセバヤ 「大切なあなた」
図書館戦争 堂上×郁


「郁っ!」
「え? わっ!」

 それは二人が付き合い始めたばかりの頃の事。コンビニの帰り、歩いていた郁を転ばせるような勢いで、自転車が突進してきたのだ。

「痛……っ!」
「邪魔なんだよ!」

 普段の郁ならば、手近にあるものを投げつけてでもその自転車を止めただろう。だが今回ばかりは足の痛みに気を取られた。それは堂上も同じだったようで、すぐさま郁の傍らに膝をつく。

「大丈夫か?」
「いたたた……足首轢かれた……」

 足首というよりは踝の下。暗くて何も見えないけれど、ジンジンと痛みは襲って来る。

「立てるか?」
「えっと……すみません、ちょっと腕だけ貸してください」
「ん」

 素直に差し出された腕に掴まれば、ぐいっ、と勢いよく引き上げられた。

「わわっ」

 よろけた体を、すかさず支えられる。体勢を立て直せば、少し下にある瞳が郁を見上げて。

「どうだ?」
「歩くのは大丈夫だと……痛っ!」

 一歩、踏み出す。瞬間、足首に走る鋭い痛み。思わず顔をしかめた郁を見て、堂上も一緒に眉をひそめた。

「……あの自転車……道交法違反だぞ」

 自転車は本来、車道を走るものだ。歩道を走った相手側が悪いのであって、郁は何も悪くない。

「あ、でも大丈夫です。……このまま、掴まっててもいいならちゃんと歩けます」

 おずおずと、少し不安げに甘える郁に、堂上は破顔した。

「俺が拒むと思うのか?」

 小牧がいうところの「大切なお姫様」である郁の頼みを断るはずがない。

 寄り添いあったまま、寮までの道を帰り、ちょうどその場面に出くわした手塚が、慌てて廊下の影に隠れたことを二人は知らない。

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